Asa Em Colapso:YooSic
□下された審判
1ページ/18ページ
ジェシカにだいぶ心配をかけたものの、その後は体調に差ほど変化はなく仕事をこなした。
レコーディングを終えて、新しいダンスを覚える為に、トレーニング室で全員で練習している。
そこまで、激しくはないが細かい動きが難しく合わせないと綺麗に見えない。
右足を踏み出した瞬間に、身体が傾きトレーニング室の木目の床が見えて身体に強い衝撃を感じ、思わず悲鳴をあげた。
身体を折り曲げ、駆け寄ってくるメンバーとスタッフが手を貸してくれたが大丈夫と言って立ち上がろうとした。
足が緩んでいる。力が入らない訳ではないが痺れて震えた。
右足だけが痙攣している。
ティパニオンニが昔、後十字靱帯を損傷した時の緊張感が走る。
だが、私は足は動くが痙攣が凄いので別の怪我ではないかとスタッフに担がれて病院へ向かう。
前の手の痺れから3ヶ月後の事だった。
前回、診察してくださった医師がうけ精密検査を始めた。
念の為、移動は車椅子でおこなったが私は怪我なんて最悪だと自分を責めて吐きそうだった。