Tarinat Second: ShortStory
□The worthless splendid world
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この世界はなんてろくでもないんだろう。
毎日、少しの変化と単調な仕事 ここでは夢を擦り減らし代わりに何でもない自分が出来上がっていくようだった。
朝一番に来る客はだいたい同じような顔ぶれで、新聞を読んだりさして興味もないくせに金融の話をしている。
興味はあるのかもしれないけれど、株やレートの話は私には外国語に聞こえ興味をそそられることはなかった。
オーナーが趣味で流しているこの音楽のようにただ耳に入り記憶されることなく流れて消えていく。
銀行や証券会社に近いこともあり朝はその方面の会社員であふれ、昼が過ぎたころに年配の人や商談帰りの会社員や少し大学生も混じる。
それこそソウルにはなぜこんなにもカフェが必要なのかというほど溢れている。
スターバックスだけ取っても異常な数だ。
大手のチェーン店とは違いそれなりにちゃんとした珈琲を出すので固定客はついているけれど、昔からあるこの店は所々ガタがきている。
大雪の日など運動が嫌いなのに雪かきをさせられて骨が折れた。
雪は嫌いではないけれど力いっぱいかいても全然動いてくれない雪とあざ笑うかのようにまた降ってくる雪に苛々した。
働き始めた頃はおじさんに混じり若い綺麗な子が入ったと見に来る人もいたけれどそういうのは長続きしない。
私は媚を売るのが嫌いだった。
愛想もよくないし、仕事上の必要最低限の事しか話さない。
不快な客にはニコリともしない。
オーナーはそれでいいというし、同僚の人もそれで構わないという感じだった。
その子が初めて店に来たのは大雪の次の日だった。
大雪の次の日でまた雪かきを頼まれて漁師みたいな長靴を履いて雪を水ますにのけていた。
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