Tarinat: ShortStory<完>
□ないものねだり
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yoona 視点
my X girlfriend………
もう少し、早くこの気持ちに気付いてたら良かった…?
ねぇ、今握っている手も
この体温も今は彼女のものだね。
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「オンニ!時間出来たよ!
行きたがってたカフェに行こう!」
早く、撮影が終わって自分の車に走りながら電話している。
あぁ…もうヒール!
今日に限ってヒール履いちゃった。
早く行きたいのに!
「ユナ走ってるの?
ふふふ…慌ててこけないでよ?
待ってるわ」
「はぁはぁ、オンニ!
オンニ!すぐ飛んでくから大丈夫!」
通りから一本入った、カフェ
寒くはないけど風が少し走って火照った身体に気持ちいい
テラス席で、サングラスをして座ってるオンニが気付いて
サングラスをしてても解る優しい笑顔が見えて
また、体温をあげながら走った
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一年前に一緒に来たカフェはそれから、あまり人通りも多くないし、ゆっくり話せるから何度も来ていた。
でも、今日が最後でしょうオンニ?
エスプレッソにかかれた絵を見ながら笑うオンニ
幸せそうだけど
私は、かき混ぜた後のマーブル色みたいなぐしゃぐしゃした感情で、笑顔をみつめる。