Et Hymnis Pathetique:YoonTae<完>

□time for miracles
2ページ/9ページ

「私を……見つけてくれて
ありがとうテヨン。」

私は、返事の代わりにキスした。
顔を離すと、恥ずかしそうに頬を染めて微笑んだ。

「起き上がれる?大丈夫?」

少し手伝いながら彼女を立たせた。
手を握り締めて、リビングへ向かった。

「テヨン、ユナは大丈夫?」

ジェシカが心配そうに聞く。
私は繋いだ手を引いて中にユナを招き入れる。

「オンニ達、ソヒョンただいま」

場が固まるとはこういった状態を指すんだな。
みんな固まっている。

が、数秒後凄まじい歓声に変わった。
ソヒョンとスヨンは泣き出してしまった。

ジェシカがユナを涙目で抱きしめる。

「勝手に、私の許可なく居なくなったらダメじゃない。
あなたが居なければ、誰が私の面倒を見てくれるの?
馬鹿ユナ!馬鹿!馬鹿!」

バシバシ叩きながら泣くジェシカ。
もう少し素直に喜べないのか(笑)
しかし、ジェシカらしい。

「オンニ、ごめんなさい。
もうどこにも行かないよ?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ