Et Hymnis Pathetique:YoonTae<完>
□Prayer
3ページ/7ページ
その場にへたりこむユナにテヨンが駆け寄る。
「頑張った。よく頑張った。
えらいよユナ。えらかったね」
そう言って、ユナの額にかかった髪の毛をどけて額にキスをした。
ユナは嬉しそうにテヨンに抱きつく。
車椅子に乗せて、仕事があるテヨンを裏口へ送る。
正面からなど出れるはずがない。
ユナはテヨンが仕事だと言うと、すっかり落ち込んでいる。
「ユナ、いい子にしててね?
行ってくるからね?」
頭を撫でていたテヨンの腕を掴んで、思いっきり引き寄せる。
首に腕を回してユナがテヨンにキスした。
「子どもじゃないもん!
待ってられるんだからね!」
う…うんと歯切れの悪い返事をしながら車に乗って発進するテヨン。
顔が真っ赤だった。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ