Et Hymnis Pathetique:YoonTae<完>

□Prayer
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その場にへたりこむユナにテヨンが駆け寄る。

「頑張った。よく頑張った。
えらいよユナ。えらかったね」

そう言って、ユナの額にかかった髪の毛をどけて額にキスをした。

ユナは嬉しそうにテヨンに抱きつく。
車椅子に乗せて、仕事があるテヨンを裏口へ送る。

正面からなど出れるはずがない。
ユナはテヨンが仕事だと言うと、すっかり落ち込んでいる。

「ユナ、いい子にしててね?
行ってくるからね?」

頭を撫でていたテヨンの腕を掴んで、思いっきり引き寄せる。
首に腕を回してユナがテヨンにキスした。

「子どもじゃないもん!
待ってられるんだからね!」

う…うんと歯切れの悪い返事をしながら車に乗って発進するテヨン。

顔が真っ赤だった。
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