赤い星と青い月

□LOVE★SAVIOR
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「んっ………、あ…れ、私……」


さっき、死んだはずじゃ……?
あれ、でも、じゃあさっきのはやっぱり夢……?

目の前に広がるシンプルなタイル。
病院の天井みたいだなあ。


「えっ、病院!?」


えっ、あれ、えっ!?ここどこ!?

私確か、ゲームしながら寝てたんだよね!?
なんで病院!?

現実的にやばかったから夢でやばかったの?
死にそうだったってこと?

え、じゃあ私首締められたのか?夢でも締められてたし。
ん?そもそも何で首絞められてたの?んん?夢の中で喋ってたのって現実の声?

あれ、夢ってなんだっけ…
現実との区別がつかなくなってきた…

もう、なんか、キャパオーバー…


「ヤバい意味わかんない……。とりあえず、ここどこだよー…意味わかんねぇ…」


パネェって鳴き声ってこういう時に使えばいいんだっけ?
あれ、違った?

まてまて私。SRXに染まりすぎだろ私の頭。


「あーー、頭痛くなってきた…………え、」


なにこれ。

……いや、なにこれ珍百○とかじゃなく、真面目に、なにこれ。


頭を抱えようとして右手を出すと、ちらりと見えた傷。
そう、まるでSRXのライダーが持つ資格のようなもの。

そんな感じの傷が見えたような……。


右手を見る。
バツ印の傷があった。


「ん?見間違いカナ?」


目を逸らす。
もう一度見る。


「あるぇーなんかあるよー……?」


これは夢だそうだ夢の延長戦だ。
こういう夢は何度も見たではないか。

なにかしら寝たりしてブラックアウトしたかと思ったらなんか知らない場所にいたりとか……。

きっとさっきのも含めて夢……。


「夢……夢、夢、夢。そう夢……だから目を覚ませ……あ、いや、寧ろ寝よう寝たら目が覚めるんだきっと、うん」

「夢じゃないぞ」

「アッなんこれデジャヴ」


なんかさっきもこんなことなかったか。

思わず変な声がでてしまったがこの際気にしないでおこう。
だってほんとにデジャヴ。

横から声が聞こえたのでそっちを向いてみると、なんか古い印象を受けるお兄さんがいた。
なんというか、七三メガネである。なんか甘粕くんを思いだすなあ…。


「……はっ、意識がまたお空に……」

「……なにを言ってるのかさっぱり分からん……」

「あ、すんまそん」

「……ああ、まあ、いいが……」


ヤバい、今気づいたんだけどさ、この人リュウキュウLAGの制服っぽいの着てるよ?
しかもそれだけならまだしも、声がね、すっごく遊○さんボイス。

どういうことか分かる?甘粕くんにそっくりだよこの人。


「あうち…どういうことだってばよ……」

「……ハア」


なんかため息吐かれた。
私もため息吐きたいよ……。


「現実逃避したい……見ざる聞かざる制止せざるだよ…あ、制止せざるは違うか……」


だって楽しいから放っておこうか、なことにはならないし……

うええお家に返りたい、寝たい。
いや、いま寝てるのか?
じゃあ起きたい。

なんか意味分からなくなってきた……


「はい!質問!」

「なんだ?」

「ここは夢ですか!現実ですか!」

「現実」

「……はい?」

「現実」

「んん?私難聴なのかな?よく聞こえない」

「耳に手を当ててたら聞こえなくて当たり前だろう、げ・ん・じ・つ・だ」

「はい?何も聞こえます…アッ間違えた、聞こえません」


思わず肯定しちゃったよ。

耳に手を持って行って耳を澄ますふりをしつつ塞いでいると、耳に強く押し当ててる手を押しのかれて言われたけどやっぱり聞こえないふりをする。


えっだって、こんなよく分かんないことキャパオーバーすぎて認めたくありません。
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