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□桃色の季節
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今朝の目覚めは最悪だった。
急に大歓声が沸き起こり、オレは飛び起きた。
時計を確認すると、ちょうど9時。
「なんで時計ならなかったんだよ!」
慌てて防音魔法をかけ、うるさい大歓声からは逃れることができた。
「ふあぁ〜…。まだねむいな…」
幸い、いつも起きろとうるさい父さんは、パレードの役員として働きに出ている。
美栞も来ないだろうし、もう少し寝ていても大丈夫だろう。
「ごはん……は、まぁいっか」
お腹は空いてない、大丈夫だ。
オレは目を閉じると、深い眠りについた。
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