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□流星の桜
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あれは何年前のことだっただろうか。

――わたしがまだ幼い時だった。


「なあ、ここっていっつもへんなひとたち、きてるよな!」

「ふん。おまえはここがどこなのか、しらないのか」

「うん」

「………ここは…」


流星が綺麗な夜だった。

桜が満開の時期で、わたしたちのいた場所にも花びらが散っていた。


「ここは、あたらしいいのちが、うまれるばしょ」


――そう言ったわたしの肩に、ひらりと1枚の花びらが落ちた。







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