main
□流星の桜
1ページ/6ページ
あれは何年前のことだっただろうか。
――わたしがまだ幼い時だった。
「なあ、ここっていっつもへんなひとたち、きてるよな!」
「ふん。おまえはここがどこなのか、しらないのか」
「うん」
「………ここは…」
流星が綺麗な夜だった。
桜が満開の時期で、わたしたちのいた場所にも花びらが散っていた。
「ここは、あたらしいいのちが、うまれるばしょ」
――そう言ったわたしの肩に、ひらりと1枚の花びらが落ちた。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ