長編置き場

□08
1ページ/1ページ




どうもー
俺、秀徳高校三年の高尾
和成でっす!!

なんていきなり何だよ
っつー話だけど自分で
自分のテンション無理
矢理上げとかねぇと
今の俺は寝ちまいそうで
正直ちとやばい。

眠気故に出た欠伸を噛み
しめこんな朝っぱらから
私情で呼び出した緑頭の
我が相棒でありエース様
である真ちゃんに視線を
向ける。

「てか真ちゃんさこんな
朝っぱらから大人っぽい
女性のヘアゴム探させる
とか何。おばさんとか妹
ちゃん持ってねーの?」

「妹と母はつい最近髪を
切りに行ったばかりだ」

「あー…」

「それに何を思ったのか
昨夜二人でヘアゴムの
整理整頓をしていた為
今はゴミ袋の中だ」

「あー…そう」

流石の真ちゃんもゴミ袋
を漁るわけにはいかない
もんなー…

なんつーか真ちゃんどん
まいと真ちゃんの肩に手
を置き慰めるようにぽん
ぽん叩いてやりそれから
数時間探し回ったが彼の
お気に召すゴムが見つか
らず気付けば腕時計は
11時を表示していた。

「なぁ真ちゃんもうまじ
おばさんとかからゴムを
借りればよくね?腹減り
すぎて死にそう…」

「だからお前は駄目なのだよ」

「えーそれ今関係なくね?
つーかそう言うなら早く
見つけろよ緑間」

こちとら禄に朝ごはん
食ってねぇんだからな!!

…ったく、本当にうちの
エース様には困ったもの
だぜと溜息をついたその
時、数メートル先の歩道
を顔は無表情にでも気の
せいかどこか急いでいる
ような女性が視界に映り
ついでに言うと俺の目は
彼女の腕に付いている物
を見逃さなかった。




.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ