再生の理想郷 ー禍神戴天(かしんたいてん)編ー
□8.Next Stage
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デ「皆さん…遅いですね…」
マ「そうですね。しかし、アルバート殿がいるから大丈夫ですよ。」
ウ「皆が頑張ってるのに何もできないとは…誠に非力だな。」
ア「ウル姉は心配性じゃのう!必ず帰ってくるぞよ!!」
そんなはなしをよそに、玄関のドアがガチャリと音を立てた。
ディアナが真っ先に玄関に向かっていった。
デ「…おかえりなさい。」
桂「…ただいま」
デ「あれ?アルバートさんは?」
桂「あとで来るよ。それよりハクアを見てくれ。ひどい熱なんだ。」
デ「わかりました。」
ディアナと桂木はハクアをリビングに運んで、ソファに寝かせた。
デ「ひどい熱…何があったんですか?髪の色が黒に…」
桂「ハクアが歩美を助けて、その際に深い傷を負ったんだ。そのとき、同時に髪が黒くなったんだ。」
デ「そうなんですか。あとはアルバートさんが傷を治したけれど、目覚めないってことですね。」
桂「治りそうか?アポロ。」
ア「うーむ…アルバート殿に聞いた方が手っ取り早いぞよ!!」
桂「…だよな。早く帰ってこないかな。」
そのとき傍らで寝ていた歩美が目覚めた。
歩「う〜ん…」
桂「歩美、起きたのか。どこか変なとこないか?」
歩「桂木…私……おかしいの…病気かもしれない…」
桂「………は?」
歩「桂木…私といいことしよ」
桂「ふざけるな!!断固断る!!もう安易エロのフラグには付き合わない!!それに公衆の面前で何ほざいてん…」
歩「うるさいな…お口にチャック」
そういうと歩美は桂木にキスした。
「んっ…ん……っあ!…ん…ん…っぷはぁ!!」
桂「あ……あゆ…っは…ん…み…やめっ…」
「…おい真っ昼間っから何してんだ!?」
デ「…は!!アルバートさん!!」
アル「…ったく。帰ってきて早々に事件発生か…まぁこうなることは予想してたけど…」
ミ「歩美!!桂木から離れて!!」
ウ(ルナ)「きさま!!月夜がいながら!!」
ア「ウル姉落ち着くぞよ!!」
マ「結の婿殿も離れて!!」
アル「…よし!早速だが、ハラペコだ〜なんか作ってくれ〜」
デ「その前に!!ハクアさんを見てください!!」
アル「わかったよ。でも結論言うと、今ここでは、ハクアは助けられない。俺たちは今から…行かなければ。」
デ「行く?行くってどこに…」
いいかけたディアナをあしらって、桂木に言いはなった。
アル「桂木!!今から過去に行くぞ!!」