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□第九話
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そんなことも……あったな。
何にせよ、大銀杏か……
中庭の隅に生えるそれはとうに学校の背丈も越し、窓ガラスに接触していた。
俺は真っ直ぐその木の根元まで近づく。
割と……でかいな。
木の幹は50センチ以上は確実にあった。
俺はただ黙ってその周りを掘り始めた。
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