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□第二話
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皆が帰ってきた……。
良かった。
また一緒にいられる。
『うわぁ……、変わってないなぁ。』
『本当だな。あの頃のまんまだ。』
和樹君も颯太君も元気そう。
おかえり
『なんだか、懐かしいな。』
『時間が止まったみたいだね。』
碧ちゃんも奈々ちゃんも変わらない、あの頃のまんまだ
おかえり
『え……?今、何か言った?』
『何も言ってないぞ?』
『どうしたんだ?奈々』
『おかしいな……声が聞こえた気がするんだけど……。』
私はここにいるよ?
『気のせいじゃないか?』
『幽霊だったりして。』
『やだッ、やめてよ!!早く終わらせて帰ろ!!』
かえ、る……?
『そうだな、時間も遅いし、警備の確認をしたら帰るか』
かえっちゃうの?
『おい、肝試しはどうなったんだよ?』
……カエルノ?
『警備の確認しながらってことだろ。ほら、早くするぞ。あんまり帰るの遅いと親に怒られる。』
かえる
カエル
帰る帰る帰る帰る帰る帰る帰るカエル帰るかえる帰る帰る帰る帰る帰るかえ、るか、えるかえるか、えるかえ、る

帰る





――やだ
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