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□天使/悪魔 first
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そもそも、こんな事になった原因は……。
話は一時間近く前に遡る。
昨日の事など忘れ、いつも通り事務所で仕事をしているところに……突然の来客。
呼ばれて行くと……居たのが、彼だった。
「急用なんだよ」
確かに、彼はそう言っていた。
仕方なく……その話を信じてみた結果が、これだ。
「用がないのでしたら、帰ってください」
僕が痺れを切らして言うと、彼はニヤリと笑い
「やだね」
と返す。
意味がわからない。
何が狙いだ……?
そんなやり取りを幾度も繰り返し、冒頭に戻る……。