短編

□デートしよう!!
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「ふあ〜おはよう〜」

ある日の朝いつも通りの時間に目を覚まし皆が集まっているリビングに行くとそこには…

「あっカノ!おはようっす」

セトが居た

「あれ?セト…今日朝早くからバイトがあるって…」

そう今日のセトの予定は朝早くからバイトがあるはずだ
なのにセトはソファーに座りコーヒーを飲んでいた

「あぁ、今日は無しになったんっす!」

セトはそう言うとテレビのリモコンを手に取り電源を入れた

ふーん…じゃあ今日はセトお休みなんだ…

え…っ?なんで僕がセトの予定を知ってるって?
そりゃあ当然でしょ!
なんせ、セトは僕の可愛い恋人なんだから…知ってて当然でしょ?
こらそこ、キモイとか言わない

まあセトが夜にバイト入れなくなってからこう言う事は結構増えたんだけど…

あっちなみにセトがそうなったのは僕とキドの決死の説得によってなんだけれど
だって危ないじゃん!夜に女の子一人だけとか

「…そういえば……マリーとキドは??」
「あぁ、散歩に行ったっす」

へえ…マリーも散歩するようになったんだー
と冗談混じりで言って見ると

「カノ、マリーを馬鹿にするのは良くないっす!あのマリーでもちゃんと外にはでるっす」
「セトも若干マリーの馬鹿にしてるよね…その言い方」

うぐっ…と詰まるセト。カワイイ…
あっ!いい事思いついちゃった!!

「ねえセト、デートしよ☆」
「………」
「え…?なんで無言なの??」

顔が真っ青だよ?

「セート。大丈夫?」

顔を近づけてみると面白いぐらいセトの顔が真っ赤になる

「でっどうする?行くの?行かないの??それともこのままヤ…「うわぁぁぁぁぁあああああ!!?なに言ってるんっスか!!(泣)」

セトがあまりの恥ずかしさによってか僕に殴りかかって来る、けれどキドみたいに速いわけでも、強いわけでもないため簡単に避けれる
避けた瞬間、セトはバランスを崩し床に倒れていく
間一髪のところでセトをキャッチして僕が下敷きになる形で二人とも床に落ちて行く

大きい音と共に頭と背中に衝撃が走る
そして何秒か後に来る前の方からの重みと温もりがやって来る

「イテテ……ってうわ!!?大丈夫っすかっカノ!!?」

セトが慌てて上から退けようとする
そうはさせないと急いでセトの腕を掴みそのまま勢いで抱き寄せる

「!!??////」

セトから伝わってくる鼓動がとても心地良くそのまま寝てしまいたかったがそこは我慢した

「カ…カノ?」
「んー…なにー?」
「は…恥ずかしいっす……」
「いいじゃん、誰も居ないし」

そう言ってセトの耳たぶを甘噛みする

「ひぁ…//」
「セト…」
「やめ…っ」

あぁもう、かわいいなあ…
ここまで来てしまったらもう止まる事は出来ず、次の行動を起こす

「うへ!?」
「ぶっ」

セトをお姫様抱っこをした時セトから間抜けな声が聞こえてくる

「ちょwwもっと色気のある声出せないのww?」
「うっうるさいっす!…すいませんね、色気なくって」

頬を膨らませてそっぽを向くセト
まったく…さっきの色気は何所へ行ったのか

「あはは、ごめんごめん怒らないでよ」

おでこをコツンと合わせる
さっきほどでは無いが多少顔が赤くなるセトはぎこちなくとも僕と目を合わせてくれた

「かわいい…かわいいよ、セト」

これからも先ずっと…

「セトは僕のお姫さまだ」



終わり
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