レオクラ♀

□クラピカちゃんとレオリオさんの、子作り大作戦☆
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終着点がハッキリしすぎているSS(^ω^)

クラピカちゃんがちょっとだけおばかさんですw
















※クラピカ女の子です※



















☆クラピカちゃんとレオリオさんの、子作り大作戦☆
















ある日突然、クラピカが神妙な面持ちをしてこう切り出した。





「私もそろそろ、子供を作ろうと思うのだが」





「…ふぁっ?!」





完全な出オチである。







物語の舞台は、昼下がりの喫茶店の店内。

レオリオとクラピカは、向き合って座っていた。




静かにクラシックミュージックが流れるこの店は、特にクラピカのお気に入りで、彼女と会う時は頻繁にこちらを待ち合わせ場所に指定していた。




と、そんな事は今はどうでもいい。





問題は、先ほどの彼女の言葉にある。





「…ク、クラピカ…」





レオリオは吹き出しそうになったサンドイッチの一部を慌てて口の中に押し込んでから飲み込むと、改めて彼女に向き直った。





「今、なんつった…?」





自分が突然聴覚に障害を起こしたのでなければ、確か、子供を作るとかなんとか聞こえたような気がするが…。





「だから」





クラピカは少しだけ焦れたような様子で、再度口を開く。





「子供を作ろうと思うのだよ」





「……」





聞き間違いではなかった。





(子供…?子供って、、)





正確に聞き取れたにも関わらず、途端にレオリオの頭の中が混乱し始める。










こども【子供】





1 年のいかない幼い者。児童。小児。




2 親がもうけた子。むすこやむすめ。




3 動物などの子、また、その幼いほう。










この中で、彼女が指しているのは恐らく…。





「…同胞の緋の眼を全て回収し終わって、蜘蛛への復讐もある意味では果たしたと言える今、私にできる事は何かと考えたのだ」





レオリオが絶賛混乱中だという事に気が付きもしないクラピカは、とつとつと語り始めた。





「そして、思いついたのだよ。私が彼らの為にできる事、それは、…クルタ族の血を絶やす事なく、生かし続ける事なのではないかと…」





「……」





いかにも生真面目な表情で語るクラピカに対して、レオリオは正に間抜けヅラを絵に描いたような表情を浮かべて、ボンヤリと座っていた。




口なんて先ほどから開きっぱなしである。





(゚д゚)←コレ





話に置いていかれる、とは正に今この瞬間の事をいうのだろう。




「とまぁ、そういうわけなのだ。素晴らしい考えだとは思わないか?」





クラピカがそのちっちゃな胸をエイヤっとばかりにふんぞり返らせて言った。





「…………はぁ、まぁ…」





どう答えろと言うのだ。


レオリオはとりあえず落ち着く為に、冷め切ったコーヒーの残りを口に含んだ。





ゴクリ…





「それで、善は急げと言うだろう?早速子作りを始めようと思うのだが」





「ぶはぁーーーっっ!!」





その言葉に、思わず、口に含んでいたコーヒーを盛大に吹き出してしまう。

目の前のクラピカがあからさまに顔をしかめた。





「まったく、お前と言うやつは…。マナーがなっていないぞ?」





ふきふき、とナプキンで口元を拭ってくれるのはありがたいが、それどころではない。





「クっ、クラピカ!そ、その子作りの話だけどよっっ!」





「…何だ。私の完璧な計画に対して何か文句でもあるのか?」





勢い込んで話しかけると、クラピカの可愛らしい眉がピクリと跳ね上がった。

どうやらこちらの煮え切らない態度がお気に召さなかったらしい。




「い、いやいや、文句とかじゃねぇ!…そうじゃなくてだなっ!」





自然と、頬が火照って行くのを感じる。

自身の喉がカラカラに渇いている事にも気がついた。


だが、一つだけどうしても確認しておかねばならないことがあったのだ。




「……えーと、、子作り、はいいんだけどよ。…お前、なんか肝心のモン忘れてねぇか?」




恐る恐るそう切り出すと、クラピカはその大きな瞳をきょとっと動かして、首を傾げて見せた。





「肝心の物…とは?…ああ、心配するな。妊娠判定器ならば既に用意してある」





周到だろう?と言わんばかりのドヤ顔でそう告げられたが、問題はそこではない!





「ちげぇっつの!…そーじゃなくて!…その、子作りってのは、1人では出来ねぇだろ?」





「…?無論だ」





「……つまり、父親ってのが必要じゃねぇか」





「…そうだな」





「……」





「……レオリオ?何が言いたい?」





(何が言いたい?じゃねーーー!!!)




レオリオはこの上なく赤面しつつも、額に浮かんだ脂汗を拭った。





(駄目だこいつ…。早く何とかしないと…)





これだから天然はたちが悪いのだ。




コホン、と咳払いをしてから、改めて口を開く。





「…だから、…その父親候補っつーのはもう決まってんのかって聞いてんだよ」





そうストレートに言うと、クラピカはようやく合点がいったように、「ああ、そのことか…」と声を漏らした。





「残念ながら、それはまだだ」





その答えに、レオリオは一瞬だけホッとしてから…、すぐに焦りを感じ始めた。

先ほどの彼女の口ぶりからして、今すぐにでも候補を見つける心づもりなのかもしれない。





「だが心配するな」





クラピカは続けた。





「この事をセンリツに相談したところ、彼女が親切にも近日近場で行われる社交パーティーとやらに参加の申し込みをしてくれたのだ。彼女いわく、そこで候補者を見つけるといいのではないか、とのことだ」





(な、なぬぅぅぅぅっ…!?!?!?)





聞き捨てならない、とはこの事である。




レオリオは思わず、席から立ち上がってしまった。




ガタンッッと音が鳴り、その拍子にテーブルの上に置かれていたコーヒーカップが倒れてしまった。

幸い中身は入っていなかった為、辺りを汚す事は無かったが…。





(って、んな事はこの際どうでもいい!問題は…っ!!)





社交パーティ?




社交パーティだと!?




クラピカが!?





この、可愛くて可愛くて世界で一番綺麗で可愛いクラピカが!?





(んなの、ものの一瞬でハイエナどもが寄ってくるに決まってんじゃねぇか!!)





焦る。





さすがに、この時ばかりは後悔せずにはいられない。

何故もっと早く、彼女に自分の気持ちを告げておかなかったのかを…。










クラピカに出会ったのは数年前、ハンター試験会場に赴く途中の船上でのことだった。





その頃からの長きに及ぶ片想いなわけなのだが、レオリオは無事に医者となった今でもまだ、彼女に肝心の想いを告げられずにいた。





(こいつの負担にはなりたくねぇから…)





同胞達の無念を晴らす為に、日々忙しく動き回るクラピカに、呑気に想いを告げてどうなるというのだ。




彼女の足枷にしかならないのではないかと、そんな想いから、レオリオは長年仲間という立場に甘んじてきたのだ。




だがその問題も彼女にとって終結した今となってようやく、そろそろ告白へ向けて本格的に動き出そうとしていた矢先に、これだ。




実を言うと、今日彼女をここに呼び出したのも、隙を見て告白しようと思っていたからに他ならないのだが…。





(そんな雰囲気じゃなくなっちまったじゃねぇか!!)





よもや、告白や結婚の話を通り越して、子供を産む話になろうとは…。

流石のレオリオも予想だにしていない展開だった。




これがいわゆるスピード社会の現状か…、と感傷に浸っている場合ではない。





「……クラピカ」





「ん?」





レオリオはジリジリとした焦りを感じながらも、その場に腰を下ろすと、改めて話しかけた。





「その、社交パーティーってのは、いつどこでやんのか、もう決まってんのか?」





今の自分にできること、それは…





「ああ。場所は、先日駅前に出来たばかりの大きなホテルがあるだろう?そこで、今夜8時からだ」




クラピカはなんだかんだで楽しみにしているらしく、珍しく声が弾んでいる。





「……俺も行くぜ」





レオリオが覚悟を胸にそう告げると、クラピカは一瞬だけキョトンと目を見開いて…。




すぐにクスッと笑って見せた。





「残念ながら君の好むような類の女性はいないと思うぞ?センリツの口ぶりでは、どうやら上流階級の人間が集まるパーティになるようだからな」





上流階級、という言葉に一瞬怯んでしまいそうになったが、レオリオは慌てて首を横に振った。





「いいんだよ、そんでも!もしかしたら俺好みのカワイコちゃんがいるかもしれねぇじゃねぇか!」





「…まぁ、そこまで言うのなら、センリツに声をかけておいてやっても構わないが…」





そう答えながらも、クラピカは心配そうに続けた。





「だが、レオリオ。ドレスコードのおかげで男性は皆タキシード着用だ。君はそんな物を持っているのか?」




「ぅ…、、そ、そんなのレンタルすりゃ問題ねぇよ!」





「そうか。では髪型はどうするのだ?」





「今から床屋にいってくる!そんで文句ねぇだろうがっっ」





慌ててまくし立てると、クラピカはもう一度だけ小さく笑って、ようやく頷いてくれた。





「仕方がないな。では今夜8時、ホテルで会おう。時間厳守で頼むぞ」





「お、おおっ、任せとけっ!!」





そう約束を交わすと、2人は喫茶店を出たところで別れた。





レオリオは通りを歩いて行くクラピカの後ろ姿を見つめながら、深い深いため息を吐く。





とんでもないことになった。





ともかく、今の自分にできる事と言えば、例のパーティーとやらに潜入して、彼女にへばりつく害虫どもを追い払うこと。





そして最終的には自分の想いを告白して――





(俺があいつの子供の父親になってやる!)





そう決意すると、レオリオは胸元に押し当てた手をグッと力を込めて、とりあえずはタキシードのレンタル屋へと歩みを進めるのだった―――
















To be continued......



















何、この見るからに思いつきで書いたような頭の悪い話ww(その通りです)




ちなみに社交パーティーが乱交パーティーに見えた人は素直に挙手ノ




私だけか……orz




そしてクラピカちゃんがおバカだよ!こんなの私の知ってるクラピカじゃない!

まぁでも、色々と重荷が無くなって肩が軽くなったクラピカちゃんだからいいの!という事で許して貰えると嬉スィです(^ω^)
細かい設定の矛盾とかはまぁ、ええやんええやん!って感じでスルーしとってくださいw


この話がうまくいったら、最終的には二人の初えち(しかも子作り)がかけるはず(^ω^)ニコニコ

とりあえず続けるとしたら次はパーティで害虫駆除に乗り出すレオリオさん書きますwwセンリツとネオンちゃんも出せたらだそう。
やっぱりこういうラブコメちっくなの書くの楽しいなー(‘∀`)



ということで、ここまでお読みいただきましてどうもありがとうございました♪♪

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