黒と緋の鏡
□第二夜
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ーーーチチチ…
「………」
ぼんやりとする視界をあけて、数回瞬きをする。
首元に圧迫感を感じてみれば、紡の腕が絡まってた。
ーーーく、苦しい…
腕を起こさないように外し、布団から抜け出した。
音を立てないように戸を開け、冷たい朝の空気を吸い込む。
「はーっ」
ぐーっと伸びをして、簀子-スノコ-を歩く。
夜きたときはあんまり気にしなかったけど、豪華なのねぇ….
手摺から庭は高さがある。
ヒョイッと腰掛け、ぼーっと外の景色を見てた。
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