ある夏のお話
□いーち
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メカクシ団のアジトからの帰り道
だいぶ、長々とお邪魔してしまったらしくもう夜だった。
月と外灯が照らす道を
家に帰るため歩いていた。
「ご主人!ご主人!」
ブブッ ブブッ
とポケットに入ってる携帯電話が
バイブレーションを鳴らす
ポケットから取り出し
声の主がいる画面を覗きこむ
「ご主人!今日は楽しかったですよね!!」
「ああ、そうだな」
「今日のご主人は一段とすばらしかったですよ!
まさか、あそこで…ぶふっwwww」
カシャン
「???」
夜道に落とされた携帯電話
その画面の中の女の子は
首を傾げて
「…ご主人?」