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□第7章 BLOOD ROUSE
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島に近づくにつれ、ヒグラシの鳴き声が大きくなってくる。
この島が“ヒグラシ島”と呼ばれるのも納得できる。
島に上陸し、エースとレイファは船を降りた。
エ「イゾウは一緒に行かねえのか?知り合いなんだろ?」
一緒に来ないイゾウを不思議に思い、エースは尋ねた。
イ「あ、ああ(^_^;)悪いが二人で行ってきてくれ」
そう言ってイゾウは苦笑いした。
エ「?そうか?じゃあ行ってくるわ」
『いってきまーす!!』
マ「気をつけて行ってこいよい」
イ「あいつによろしくな」
クルーたちに見送られながら、エースとレイファは島の森のなかに入った。
イゾウから聞いた話だとこの森の中の道をまっすぐ行ったところに集落があるそうだ。
そこにイゾウの知り合いは暮らしているらしい。
エースとレイファはひたすら森を進む。
『ねえねえエース、まだ着かないの〜?』
エースの後を歩くレイファが駄々をこね始める。
エ「なんだよ、もうばてたのか?ったく体力ねえな」
『だって結構歩いてるし、ちょっとこの道歩きにくいんだもん(><)』
エ「もうすぐだ。ほら、さっさと来ねえと置いてくぞ」
そう言ってエースは先先へと進んでいく。
『ああ!!待ってよ〜(><)』
レイファは慌ててエースの後を追った。
しばらく歩くとようやく二人は集落に出た。
そこには古い小屋があった。
煙突からは煙が出ている。
『ここ?』
エ「みたいだな」
『なんかオンボロ(^_^)あいた!!』
エ「失礼だろうが。余計なこと言ってねえでさっさとノックして来い」
『う〜わかったよ(¬3¬)』
エースに拳骨された頭を押さえながら、レイファはしぶしぶドアに向かった。
ドアの前に立ち、ノックしてから
『ごめんくださーい!!』
と叫んだ。
シーン・・・。
しかし返事がなかった。