□第4章 LOST MEMORY
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翌朝モビーは急遽島を離れるため、港を出港した。
そして船はある場所へと向かおうとしていた。

『ヒグラシ島?』

イ「ああ。そこに俺の古い知り合いで“夜叉”について熟知しているやつがいる。だから…」

マ「なるほどねい。そいつに話を聞ければ“夜叉の姫”について何かわかるかもしれないねい」

マルコは確信したように言う。

イ「あとレイファを襲ったやつのこともな。今回のことは少なからず夜叉のことが絡んでる、行くのは得策だと思うが…どうする?」

そう言ってレイファを見た。
レイファは少し考え込んでから

『行きます!あいつらのことなにかわかるかもだし、それに…自分が誰か知りたい』

レイファは決意したようにイゾウを見た。

エ「・・・・」

イ「じゃあ決まりだな。ここから島は遠くない、三日ほどで着くだろうよ」

エースがなにか言いたそうな顔しているのをイゾウは気づいていたが、あえてなにも言わなかった。

『うん!ありがとう、イゾウさん』

イ「どうってことない。じゃあさっそくオヤジに報告しにいくか、みんなにも伝えないといけないしな」

『じゃあ、あたしも一緒に行きます』

船内に戻ろうとするイゾウのあとを追いかけようとするが、エースの様子に気づき振り返る。

『?どうしたの、エース?行かないの?』

エ「あ、ああ(^_^;)先行っててくれ、後で行くから」

『そう?じゃあ早く来てね♪』

レイファはそう言って船内に入っていった。
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