I
□第4章 LOST MEMORY
1ページ/4ページ
翌朝モビーは急遽島を離れるため、港を出港した。
そして船はある場所へと向かおうとしていた。
『ヒグラシ島?』
イ「ああ。そこに俺の古い知り合いで“夜叉”について熟知しているやつがいる。だから…」
マ「なるほどねい。そいつに話を聞ければ“夜叉の姫”について何かわかるかもしれないねい」
マルコは確信したように言う。
イ「あとレイファを襲ったやつのこともな。今回のことは少なからず夜叉のことが絡んでる、行くのは得策だと思うが…どうする?」
そう言ってレイファを見た。
レイファは少し考え込んでから
『行きます!あいつらのことなにかわかるかもだし、それに…自分が誰か知りたい』
レイファは決意したようにイゾウを見た。
エ「・・・・」
イ「じゃあ決まりだな。ここから島は遠くない、三日ほどで着くだろうよ」
エースがなにか言いたそうな顔しているのをイゾウは気づいていたが、あえてなにも言わなかった。
『うん!ありがとう、イゾウさん』
イ「どうってことない。じゃあさっそくオヤジに報告しにいくか、みんなにも伝えないといけないしな」
『じゃあ、あたしも一緒に行きます』
船内に戻ろうとするイゾウのあとを追いかけようとするが、エースの様子に気づき振り返る。
『?どうしたの、エース?行かないの?』
エ「あ、ああ(^_^;)先行っててくれ、後で行くから」
『そう?じゃあ早く来てね♪』
レイファはそう言って船内に入っていった。