I
□第2章DARKNESS CONSPIRATOR
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“時は来た、我らの偉大なる力を世界に知らしめる時が・・・
あとはあれさえ手に入れば・・・探し出すのだ!!なんとしても・・・“
エ「ん〜今日は早く目覚めたな」
珍しく朝早く目が覚めたエースは甲板へ出て伸びをする。
地平線の向こうでは朝日が昇ろうとしていた。
その光景がまぶしく、エースは目を細める。
サ「お、エース今日はずいぶんと早起じゃねぇか」
声がして後ろを振り返ると、そこには笑顔でこちらを見るサッチの姿があった。
エ「サッチこそはぇじゃねえか」
サ「昨日は見張り当番だったからな、見張り台で寝ちまったんだよ」
サッチは苦笑いして頭を掻いた。
それから二人でしばらく海を眺めていた。朝日の光で海がキラキラ輝いてとても綺麗だった。
つかの間の静寂の中、先に口を開いたのはサッチだった。
サ「なあ、そろそろレイファ二番隊入隊を認めてやったらどうだ?腕は確かなんだろ?」
サッチは提案したが、エースは首を振った。
エ「あいつはまだまだだ。戦力はあってもあんなふうに無鉄砲にされちゃほかの仲間を危険にさらしかねねぇ。まるで子供そのものだな、あぶなっかしくていけねぇ」
サ「相変わらず手厳しいねぇ。ま、オヤジはお前の判断に任せるって言ってたし、俺はあんまり口出しできねぇけどよ」
エ「・・・俺としてはおとなしくイーストブルーへ帰ってもらいてぇところだがな、あいつにはこの世界は危険すぎる」
はあ〜とため息をつくエース。
サ「そりゃ多分、いや絶対無理だろうな(苦笑)だって最初ここへ来たとき、エースが帰れっていってもあの子 ”帰るくらいだったら死んだほうがマシだー!!”って自分にナイフ突きつけてまで意地でも帰ろうとしなかったもんな〜」
サッチはその時のことを思い出しながら、苦笑いする。