運命に抗う物語
□04
1ページ/1ページ
「ねぇ輪廻はさ。空好きなの?」
いつもと変わらず
ボーッと窓から空を眺めていると
○△▼■が話し掛けてきた。
『好きだよ。だって空は静かじゃない』
そう私が笑うと○△▼■は
一瞬驚いたような顔をしたが
輪廻らしいね。そう言って彼女も笑った
「あっ!輪廻いたぁぁぁ!!」
名前を呼ばれてそちらに顔を向けると
仲の良い◆◎★▲達が私の席に来た
「屋上でのんびりしているんじゃないかと思って探してたんだよ?」
少し不機嫌そうな◆◎★▲の顔
ごめんね?と謝ると
ぎゅっと抱き締めて
「輪廻が可愛すぎるから許すっ!!」
いつものお約束の言葉が返ってくる
互いがいつも通りの事に
『「これぞ、いつものお約束!!」』
と言って今度は私からも
◆◎★▲に抱き付き笑いあった
いつもみんなで笑いあった
みんながいたから私は私でいられた
ふと、窓に目を向け
空を眺めてみると
先程まで青々としていた空は
黒い雲に覆われていて
黒が青を完全に塗りつぶしていた。