運命に抗う物語

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「ねぇ輪廻はさ。空好きなの?」

いつもと変わらず
ボーッと窓から空を眺めていると
○△▼■が話し掛けてきた。

『好きだよ。だって空は静かじゃない』

そう私が笑うと○△▼■は
一瞬驚いたような顔をしたが
輪廻らしいね。そう言って彼女も笑った

「あっ!輪廻いたぁぁぁ!!」

名前を呼ばれてそちらに顔を向けると
仲の良い◆◎★▲達が私の席に来た

「屋上でのんびりしているんじゃないかと思って探してたんだよ?」

少し不機嫌そうな◆◎★▲の顔
ごめんね?と謝ると
ぎゅっと抱き締めて

「輪廻が可愛すぎるから許すっ!!」

いつものお約束の言葉が返ってくる
互いがいつも通りの事に

『「これぞ、いつものお約束!!」』

と言って今度は私からも
◆◎★▲に抱き付き笑いあった

いつもみんなで笑いあった
みんながいたから私は私でいられた


ふと、窓に目を向け
空を眺めてみると
先程まで青々としていた空は
黒い雲に覆われていて
黒が青を完全に塗りつぶしていた。




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