長編

□目覚めたら
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「………ん。」
目が覚めると、私は一瞬自分の状況が分からなかった。
「んっ…!」ああそうか。私、縄で拘束されてるんだった…。口も布で覆われていてしゃべれない。周囲を見回すと千鶴ちゃんも私と同じように縄で拘束されていた。
「千鶴ちゃんっ」
私が少しじたばたすると千鶴ちゃんはあっさり起きた。
「……ん、ん!!」そりゃびっくりするよ。起きたら全身縄で縛られてるんだから。それにしても強くしすぎだし。
そんなことを考えてると井上さんが来て、「ああ、総司のやつこんなに強く縛って…」と言いながら縄をほどいてくれる。ここまで原作通り。私は広間に移動するまで何て言えば命が助かるか考えていた。
広間に着くと、そこには幹部連中がずらっと並んでいた。
「うそ…やばすぎる。」かっこよすぎて私はつい身の危険など忘れてしまった。
「なあに?君、今なんて言ったの?」
うわ。沖田さんだ。やっぱ意地悪そう…。でもかっこいい。
「そいつらが目撃者ー?小ちゃいし細っこいな〜。まだガキじゃん。」
あ、平助君だ。ここでバカトリオの言い合い始まるよね、たしか…笑
しかし近藤さんの叱咤でそれもおわった。
「くちさがない方ばかりで申し訳ありません。怖がらないでくださいね。」優しく微笑む山南さん。いえ、あなたが一番怖いですって…

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