short short


超突発的作品。
ほぼセリフだけになるかと(笑)

R-18内容投下区域ですので
閲覧の際はご注意下さい。

たまにshort版へ書き直しアリ。
書き直しリクもコメントにて承ります!

H24.10.29

◆神威 

辺りは血と肉塊の海。
こんな星、こんな雑魚共、私たちの手に掛かるには役不足。

だが任務は終わった。
喜ぶべきことなのに、どうしてだか心は上手く付いて行かない。


「○○」


名前を呼ばれ顔だけで振り返ると、後ろからポンポンと頭を撫でられる。

『団長…』


その手はベットリと血で濡れていてーー
普通なら、髪に付きます!と不快に思うところなのだろうけど…

何故かそう思えなくて。



「よくやったね」

柔らかな声音と頬に熱を感じ、

チュ‥と。


リップ音に顔を見上げると、団長が私の頬を
それはそれは優しく撫でながら優しげに微笑んでいた。



『あ、ありがとう…ございます……』


途端、顔が燃え上がったように熱くなる。

カァッと火照った顔を隠すように
下を向きながら答えるのが私の精一杯だった。


団長の手から頬に移った血の生暖かさが、既に離れた手の
残った温もりな気がして。



頬に乗った血糊に自分の手を重ねた。

2013/07/07(Sun) 12:03

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