lilac 2

□3本の矢
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「にしても最近、ホグワーツの外は本当に物騒だな」
ハグリッドは置いてあった朝刊をチラッと見ながら言う。本日の日刊予言者新聞の見出しには大きく6人死傷との文字が並んでいた。
「全員マグル生まれだったみたいだね」
リーマスは眉を顰めた。
「怖いね……」
ピーターが不安そうに呟いた。
「まぁ、大丈夫だ!ホグワーツは安全だから心配することはねぇぞ!なんたってダンブルドア校長がいるからな!」
ナマエは雨の降り始めた窓の外をじっと見つめた。





なかなか2人が来なかったので、3人はハグリッドの小屋を後にして、学校に戻る。大広間に行くと、ジェームズとシリウスがびしょびしょに濡れたローブを広げて乾かしていた。
「聞いてくれよ!やっぱりあの森は凄いよ!だってケンタウロスがたくさんいるんだ!それにユニコーンも少し見えたよ!」
「ケンタウロスって正直言ってる言葉の意味が分かりにくいよな」
案の定と言うのだろうか、予想を外さず2人は森で遊んでいたようだ。
「いいなぁー私も会いたい!」
「今度ね!今度!」
いつもジェームズはそう言って流す。ナマエは少し唇を尖らせた。
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