lilac 2

□3本の矢
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いよいよ春が近づいてきた。
5月にもなると日暮れが前よりも遅くなり、とても過ごしやすくなる。
ナマエは来週末に控えたクィディッチの試合のための練習があったので、終わってからリーマスとピーターと共にハグリッドの小屋に遊びに来ていた。
「あいつらはどうしたんだ」
ハグリッドが言うのはジェームズとシリウスのことだ。
「後から来るって」
ナマエは紅茶の用意をする。ハグリッドは出来立てのロックケーキをテーブルにのせた。
「まさかあいつら森に行っちゃいねぇだろうな?」
「どうだろう?」
リーマスは呆れたように笑う。
「フィルチにバレたらまた罰則食らっちゃうよ!」
ピーターは心底心配そうに窓の外を見る。
実は昨日、廊下でクソ爆弾を爆発させて5人で仲良く罰則を受けたばかりなのだ。
「あの2人は罰則すら喜んでるところあるから大丈夫だよ」
ナマエはファングとじゃれ合うと、ロックケーキを口に運んだ。
「あの2人がいないと平和だなぁ〜」
ナマエはハードな練習で疲れきった体をソファーに沈めた。
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