オリボウストーリー 1.〜戦争〜

はぁ…はぁ…
「逃げ…られた…?」
バタンッ
「たおれ…て……はぁ…はぁ…
も…うダメ…かも…」

遠ざかる意識の中、私は誰かの声を聞いた


オリボウストーリー 1.出会い



「おい!おい!」
「!!」
「起きたか?」
「ここはどこ…?」
「ここは俺の家だ。」
「そっか…私助かったんだ…」
「おい、大丈夫か?真っ青だぞ。」
「…うん。大丈夫。あと、助けてくれて
 ありがとう。」
「いや…別に。」
「あっ名前がまだだったね。
 私はティア。」
「俺はヴィルだ。よろしくな。」
「うん。よろしくヴィア!」
「しかし…なんでお前逃げてたんだ?」
「えっ…私、逃げてたなんて言って…」
「あんなに汗びっしょりでうなされてたんだ。馬鹿でも分かるぜ。」
「そっか…」
ティアはどこか悲しそうな顔をしていた…
「私はね、王国軍から逃げてきたの。
 ええっとね…理由は言えない。
 聞くとあなたも捕っちゃうから…」
「王国軍…!?」
この国は内乱が起きている。
国民にヒドい生活をさせる王国軍と、
それに反対する反乱軍が、
今現在も戦っているのだ。
「ティアは、反乱軍なのか?」
「あなたは…?」
「俺は………」

      ドンドン!!!
「誰か来たみたいだな…」
      ドンドン!!!
「今行く!」
      ギギィィィ…
「!」
「王国軍だ!!
 (ティア)という奴はいるか!?」
「えっ……」
(やばい!王国軍が追ってきた…)
「答えろ!」
「っ………!」




続く

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