作品2

□HAPPY BIRTHDAY
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誕生祝いの宴の日は飲めや歌えの大騒ぎ。
大好きなイゾウ隊長に、飲みたいとボヤいていた故郷の酒をサプライズプレゼント。
きっと一番喜んでくれるはず。

けれど、イゾウ隊長は囲まれて何時まで経っても近づけない。
しかも、他の人もお酒をプレゼントしているし。

タプンと音を立てる瓶を眺めて、私は覚悟を決めた。

ぐいっと瓶を傾けてから、イゾウ隊長に向かって駆けていく。
がしっと両頬を挟むように掴み、文句を言うために開かれた唇に狙いを定め、ハイどうぞ!

「誕生日おめでとうございます」

咳込んでるイゾウ隊長に、ニヤリと笑って祝いの言葉を述べた後は、酒瓶押し付け脱兎の如く走り出す。



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