作品2
□HAPPY BIRTHDAY
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最初にそうなったのは
単なる偶然。
蹴躓いて飛び込んだ先が
陽に曝された彼の胸板だった
「イゾウ、ただいまー!」
「…アァ。早かったな」
今では習慣
「あーイゾウに抱き付くと生きてる事を実感。」
「フッ、先に俺がくたばったらどうすんだ?」
「……えっ……想定外、やだ無い無理」
「まぁ…安心、しろ」
「イ、ゾウ?」
不敵な笑みが
引き寄せた私の顔に
頬を刷り寄せ
「そン時ゃ、こうして一緒に頭ァぶち抜いてやる。」
耳元で
愛を囁いた。
【後も先もなく】
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