dream novel
□自由気ままに
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早坂莉央(ハヤサカリオ)は何もない日常を過ごしていた。
学校からバイト、そして帰ってきてテレビを見て、ご飯を食べて、寝る。
変哲のない一日が終わろうとしていた。
そんな時。
…
ピンポーン
(こんな時間に誰だろう)
覗き窓を覗くと
そこには栗毛色の小さい男の子が立っていた
思わず扉を開けた。
なぜなら外は真っ暗闇そして、今日は雨だ。もう時計の針も12時を回っている
ガチャ『どちら…様で?…』
「…」
俯く彼はびしょ濡れで、震えていた。
『だ、大丈夫?…』
「…」
無言だ。なにも言わない。
こんな時どうすればいいのだろう
家に入れる?いやでも今、部屋散らかってるし…
そんなことを考えていたが、
自分の身体は思ったよりも行動的で、気づいた頃には男の子を玄関に入れていた。
『さ、寒かったよね?…うちでよければ、今夜はゆっくりして??』
「…」(コクリ)
男の子はゆっくりと頷き、こちらを見つめた。
整った顔立ちに、子犬のような透き通った瞳。栗毛色の癖っ毛がなんとも愛らしく
((こりゃ、モデルか。))
と、思ってしまった。
もしモデルだとしたら、こんなことをしていいのだろうか。というか、私は何をどう考えてこの男の子を中に入れたのか。
これは、法律とかに引っかかったりしてしまうのではないだろうか。
色々な不安がありながらも…
『た、タオルと洋服ね!これ使って、きっと着れると思うから』
そのあとお風呂に促すと、なんだかどっと疲れてしまって、ベッドの横に腰掛けてそのまま寄りかかって寝てしまった。