dream novel
□わがままBOY
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…
…
「ほらぁーーー香織?起きなさーい。朝ごはんできたわよー」
…
…
その声で意識が戻ってくる
…
眩しい光に照らされ起こされる
何も変わらない穏やかな日常
…
母「ほら、いつまで寝てるの。」
『ぅ…後もう少しぃ〜…』
母「何言ってんのアンタ。すばるくんはもう降りてきてるわよ。」
『んん〜、そぉ…』
……ん?
すばるくん…?…
え、誰?…
『え、まって誰それ。』
母「何言ってんのよ。昨日あなたにも伝えたでしょ?渋谷すばるくん。」
『…え、ちょっと待って、分かんないんだけど』
母「んもぉー寝ぼけて人の話聞いてるから〜、ほらさっさと支度してご飯食べなさーい」
『えええ、待ってよお母さん!どういうこと?!』
制服をきて、バックを手に取り、慌てて下に降りる。
…タッタッタッタッ
リビングに入ろうとした時、妙に緊張して少し間が空いた。
ゆっくりと扉を開く…
朝ごはんが置いてある食卓に目をやり
美味しそうなご飯と共に、見たことのない人影が後ろを向いて座っていた
思わず立ち尽くして、まだ寝起きの目を擦り、もう一度見る。
…こ、これは。
『…夢じゃない。』
すると、食卓に座っていた人影は
「早くわんと遅れんで。」
と、冷たい視線と言葉を私に向けた。