Library wars【short】

□少女の過去と秘密の話
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日野図書館

それが私の家からも、高校からも
一番近い図書館だ。

あまりに毎日行っているので
業務部の少しの人間には顔を覚えてもらえていた。

もちろん、こっちも業務部の顔くらいなら覚える。

前から、嫌なくらいに記憶力は良かった。



ある日のこと。

いつものように、放課後に図書館に行っていた。

悪夢はその日に起きた。


「我々は良化法に賛同する団体である!」


火炎放射器に銃
それらは恐怖の固まりでしかなかった。

次々に本と人間が焼かれていく光景。

金縛りのような感覚に
私は動くことが出来なかった。

その時だった。

私の体が急に浮いた。
と思っていたら、図書館の入り口にたどり着いていた。

図書隊の制服を着ていた。
ただ、その記憶しかない。

けれども、その人は私を命懸けで救ってくれた。

周りから必要とされない私を。
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