食後のティータイム

□【五月雨】
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外はやっと雨がやみました 私の後悔(あまぐも)はいつ消えるのでしょうか?

雨上がりの独特な匂い 水たまりを避けて帰ろうよ
差し出されたあなたの手を 何故か素直に受け取れなくて
その時のあなたの寂しそうな顔を 今さら思い出すよ
本当はね 嬉しかったの あなたの優しさだって分かっているの
心(あおぞら)にまた広がる 後悔(あまぐも)

外はやっと雨がやみました 私の後悔(あまぐも)はいつ消えるのでしょうか?
降り続ける五月雨の雨音は もう聞き飽きたけれど
傘をたたむ勇気も 雨に打たれる覚悟も 持ち合わせていないの
あの時 差し出されたあなたの手の残像が 今もまだ残っている

わざと水たまりを踏んで くつを汚したあの雨の日
あなたは笑いながら いつものように手を差し出してくれたね

外はまだ雨が降り続いています 私の後悔(あまぐも)も広がるばかり
後ろを振り向けば 笑いながら傘をさしてる あなたがいる気がして
あなたの傘をたたむ勇気も 未だに生まれていなくて
あの時 差し出されたあなたの手を取っていたら 何か変わっていたのかな?

雨音よ どうか私のこの声をかき消して
あの人に 心配はかけたくはないの 届かせたくないの
私は大丈夫だよって それだけ届けばいいの

外はやっと雨がやみました まだ後悔(あまぐも)は消えないけれど
降り続ける五月雨の雨音は もう聞き飽きたけれど
傘をたたむ勇気も 雨に打たれる覚悟も 持ち合わせていないの

外はやっと日の光が差し込み 私の後悔(あまぐも)に降り注ぐ
虹が生まれ 傘をたたんで前を向け、と 私を導くように
あなたとの日々は忘れはしないよ きっとこれからもずっと
雨の日はこの傘をさして あなたのことを思い出して
あなたに思いをはせるの

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