dream

□第2話
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入学式も終わり、教室での初のHR。

窓際の一番後ろという最高の席にホクホクとしながら担任の話をボンヤリ聞く。

何気なく外に目をやるとHRが終わったクラスがあるのか、パラパラと生徒達が外を歩いていた。

『(早く野球部のグラウンドに行きたいなー)』

そんな事を思いながら外を見てると、ふざけあいながら歩く二人の男子生徒が目に飛び込んできた。

『(高校生って大人なイメージだったけど、あんまり中学と変わんないのかな?)』

ジャレ合う男子生徒をボンヤリと見ていると、ふいに顔を上げた1人の男子と目が合った。

『あっ!!!』

思わず大声をあげてしまうと、教室中の視線が集まる。
外を歩いていたもう1人の男子生徒も「なんだ?」と言わんばかりに驚いた顔をして見ていた。

「えーと、本條さん?どうしました?」

担任が出席簿で名前を確認しながら尋ねる。
それに対して『なんでもないです』と情けない声で答えると周りからクスクスと笑い声が聞こえてきた。

『(うわ〜恥ずかし…///)』

首をすくめ背中を丸くしながら窓の外をコッソリ見ると、ジャレ合っていた二人の男子生徒がコチラを見ていた。
そのうちの1人、最初に目が合った男子がニッと悪戯っぽい表情で笑っていた。

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