君が好き
□恋する気持ち
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「まさかキスされるなんて…。」
あの時、神威の目に吸い込まれるようで……。
拒む事なんてできなかった。
……でも。
「甘かった……なぁ。」
って、やだ!!何変な事考えてるのよ……。
嫌じゃなかったのは確かだけど…。
「これじゃあ、まともに顔合わせられないよぉ///」
阿「おぅ、どうかしたのか?」
「神威に……キス、されたの。」
阿「はぁ?!だ、大丈夫か?!」
肩をユサユサされて…目がまわりそう…。
阿「嫌、だったか?」
「ううん。」
私は首を横に振った。
嫌っていうより…むしろ…。
「びっくりはしたけど、嬉しかったの……。神威のことしか頭に入らなくて…。」
阿「こりゃあマジだな…。あのな、那魏都。」
すごく真剣な目をしてくるから、私も緊張する。
阿「それは恋だ。神威に恋してるんだよ、お前さんは。」
「恋、してる…?」
恋してるから、ドキドキするの?
頭の中が神威でいっぱいなの?
キスされて嬉しいの?
「でも…神威は私の事、何とも思ってないよ…。」
阿「それは自分で確かめな。」
自分で、か。顔合わせるのは恥ずかしいけど…。
よぉし!!頑張るぞ〜〜!!!
〜神威side
阿「___だよ。」
「____。」
何を話してるんだろ。
それにしても、いつにもまして近すぎだヨ…。
那魏都の顔も赤いし…。
……部屋に戻ろ。
威「バカみたいだなぁ、俺。」
「神威……っ。あのね……!!」
威「ごめん。今話したくない…。」
突き放すような言い方だった。
それは、俺が一番辛かった…。今顔を合わせたら、コワレちゃいそうで。
「待ってよぉ……。」
威「近寄らないで。」
「え……神威……!!」
あんなトコ見ちゃったら、落ち込むヨ。
ごめん、那魏都。
阿「あちゃーっ。
やっぱ団長はまだガキか……。」
「神威………。」