long dream①
□魔忍との出会い
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荷台において蔵馬と未来が運んできた大量の料理を、皆はぺろっと食べてしまっていた。
「幽助、お酒飲んだの！？未成年だし、明日は２回戦なのに何考えてんの！？」
酎が持参した酒を飲む幽助に、未来が怒鳴る。
明日浦飯チームは、Dr.イチガキチームとの試合を控えていた。
「うるせーな、これくらいどうってことねーよ」
「未来もこれ飲んでみな。これはまだ未開封の高級酒だ。甘口でうまいぞ」
「私は未成年なので飲めません」
酎が未来にも勧めるが、はっきりと断る。
「安心しろ！これはノンアルコールだ！未来のために持ってきたんだよ！」
「そうなの…？ノンアルコールなら、いただこうかな」
せっかく勧めてくれたんだから、とそれを飲む未来。
「おいおい、本当にノンアルコールなんだろうな」
「信用できないな…」
嫌な予感が拭えない桑原と蔵馬。
彼らの予感は的中した。
・・・・
「酎、反省しろよな！何がノンアルコールだよ！超濃獄酒を未来に飲ませて！」
酔いつぶれてベッドで寝ている未来を見て、鈴駒が酎に怒る。
「わかったって。間違えたんだ。 何回も謝ってるじゃねーか…」
皆から責められ、うんざりしている酎。
「未来、二日酔いに効く薬です。起きたら飲んでおいて」
蔵馬がベッドサイドのテーブルに、調合した薬を置く。
「う～ん…」
未来は蔵馬の声に、夢と現実のさなかで答えた。