long dream@


□秘密と噂
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それから1ヶ月ほど過ぎたある日。



パシッ

ヒュンッ


森の中で、蔵馬のムチの音が鳴る。



「くそ〜蔵馬はどこにいるんだ?」


蔵馬が姿を見せず攻撃するため、桑原はムチが来る方向が分からない



「その様子では先が思いやられるな」


「うおっ」


苦戦している桑原にいきなり殴りかかってきたのは飛影。



今彼らがしているのは2対1で戦うその名もリンチトレーニング。

命名は桑原だ。


他にも一方だけ未来に霊力や妖力を最大限に高めてもらってから組手をする、ドMトレーニングなんてのもあった。

未来がいてこそ成り立つトレーニング方である。


未来は戦えないため、多くの時間を聖光気の能力を磨く自主トレに充てていた。


だんだんと上達していき、今では蛇のように空中で気弾を自在に操れるようになっている。


実際に使用するか分からないが、訓練していて損はないというのが幻海の持論だ。





皆が帰り夕食を済ませた後、未来は幻海と茶を飲みくつろいでいた。


「今日のおかずは少し塩辛かったね」


「気をつけます…」


未来の作る料理に時折文句をつける幻海だが、なんだかんだいつも完食してくれている。


「未来、武術会も近づいてきたが…大会本部が優勝商品のあんたを戦いのただの傍観者にするとは思えない。覚悟しとくんだね」


「え、私も何かやらされるって意味ですか!?」


幽助たちの試合を見守るだけだと思っていた未来。


「たぶんね。あいつらはそういう奴等だよ」


そう言うと幻海は茶をすすった。


「はい」

(師範が武術会に出たことがあるような口ぶりだなあ…)






真夜中、熟睡していた未来は気づかなかったが三鬼衆が幻海邸を訪れた。


幻海を50年ぶりの大会出場に誘いに。


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