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□暗黒武術会への招待者
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未来と飛影が歩いていると、
「あっ幽助!」
向こう側から幽助がやって来た。
「さっき蔵馬ともすれ違ったんだけどよ、オメーら3人までここに来てたなんて驚いたぜ」
迷宮城で出会った5人全員が再び集結した、というわけである。
「未来、足を撃たれたって聞いたが大丈夫か?ったくあの垂金のヤロー」
垂金の最低さに幽助は舌打ちをうつ。
「私はもう平気。幽助こそ大丈夫なの?」
「これくらいのケガ、幻海婆さんとの修行に比べたら屁でもねぇよ」
不良なめんな、と握りこぶしをつくる幽助。
「オレはこれから垂金一発殴りに行く。飛影、オメーも来ねえか?」
幽助は飛影に目配せすると、二人で垂金がいる部屋へ向かった。
未来は桑原がいる競技場へ急ぐ。
「ま、垂金はどうせオメーが十分殴っただろうしオレが行く必要ねーか」
途中で考えを変え、歩みを止めた幽助。
「飛影、久しぶりの感動の兄妹の対面だっただろ」
ニヤニヤして幽助が飛影を見たが、
「雪菜はオレを知らん。これからも知る必要はない。氷女は氷河の国を出ないで暮らすしきたりがあるからな」
「えっそうなのか」
てっきり雪菜も飛影の存在を知っていると思っていた幽助。
「オメーもしかしてその邪眼は彼女を見つけだすために…」
「くだらん」
幽助の言葉を飛影がさえぎる。
飛影の本心はわからないが…
(氷河の国から出れないって…おいおい桑原また失恋かよ。未来の時も相当ヘコんでたのに、あいつ生きていけるか?)
幽助は今後の桑原の精神状態を案じるのであった。