long dream@
□新たな生活
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幽助、桑原、未来が人間界を去る直前…
「あの、私は自分の世界にちゃんと戻れるの!?」
「霊界が全力を尽くしてあなたを元の世界に帰すから大丈夫だよ!とりあえず今は幽助たちと迷宮城へ行っとくれ!」
・・・・
「ぼたんがそう言ったから、私は安心して迷宮城へ行ったんだけど!?」
「いや〜時間はかかりそうだけど必ず帰れるよ!詳しくはコエンマ様に会って聞いた方がいいね。でも今コエンマ様、四聖獣関係の後処理で忙しいから会えるのは一週間くらい先か…」
ぼたんの言葉に不安になる未来。
「本当に帰れるよね?てかコエンマ様って誰…」
「やだそんな疑うような目で見ないどくれ!帰れることは保障するよ!コエンマ様は霊界のえらい人だよ」
ぼたんはそう言うが…
(時間がかかるってどれくらいだろう)
心配しているであろう家族や友達のことを考えると、未来は気が重くなる。
そんな彼女に声をかけたのは静流。
「気持ちは分かるけどさ…まあいつか帰れるんだから、異世界に来るなんてめったにない経験、楽しんでみたらどう?」
(‥‥たしかに、落ち込んでても何も変わらない。帰れないことはないんだから)
静流に励まされ、未来は少し明るくなった。
「あの、未来さんが起きたんですか?」
隣の部屋の騒がしさに気づいた螢子が、静流の部屋のドアを開けた。