long dream@


□伸縮自在!霊剣の力
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「ヤロォ 好き勝手言いやがって」


白虎と戦おうと、桑原が前に出た。


「口だけじゃなく本当にひとりでいく気か」


先程の桑原の“次の敵はオレがやる”発言を本気にしていなかった飛影。


「たりめーだ!タイマンはケンカの常識よ!」


「足のふるえは武者ぶるいかオイ」


桑原のツッコミ役がだいぶ板についてきた幽助である。


「桑ちゃん、本当に戦えるの…?」


神妙な面持ちで未来が問う。


「未来ちゃん心配しないでくれ! 何てったってオレには霊剣があるからな!」


「でも、言ってたじゃない」


未来は迷宮城に来るまでに幽助らと3人でしていた話の内容を思い出していた。



「桑ちゃんは、無類の猫好きだって…」



「へ!?」


思いもよらなかった未来の言葉に、拍子抜けする桑原。


「そうだぜ桑原!オメー白虎と戦うなんざあ、あのなんとか吉っつー猫とかぶって出来ねえんじゃないのか!?」


幽助は未来にノった。


「アホかあ! 永吉はあの化け物猫と似ても似つかんわ!」


今度は桑原がつっこむ番である。


「あ、やっぱりそういう反応?」


予想はしていたらしい未来。


「フッ…」


3人の掛け合いを見て蔵馬が笑う。


「おいふざけている場合か」


心底アホらしい、という表情で冷静に飛影が言った。


「は〜でもまあ今ので緊張がとれたぜ。一応サンキュー。おい白虎! オレ様が相手だ!」


ひとり橋を渡り、円形競技場へと足を踏み入れる桑原。


「くくく。 貴様などオレが手を下すまでもないわ。そらよ!」


白虎が自らの髪の毛を4本抜き、競技場に放つ。


すると…



「なにィ!?奴の毛がケモノに変わりやがった!」


突然現れた猛獣に桑原は目を丸くする。


「オレ様の分身妖獣だ。さあお前達じわじわと切り刻んで殺してやれ!オレ様に刃向かった無謀さを死んでも後悔するようにな!」


舌なめずりをする白虎が高らかに叫んだ。


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