long dreamA
□いざ霊界へ
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帰宅した室田、入院することになった城戸と別れ、大凶病院を後にした幽助、未来、幻海、柳沢の四人。
蔵馬たちと合流し、一連の出来事を彼らに語る。
「オレたちも尾行されていたよ。罠かもしれないから放っておいたが」
蔵馬の言葉に桑原、ぼたん、海藤がうんうんと頷く。
「穴の中心に行ってみたが、ただの原っぱだった。地上にいないということは術者はおそらく地下だ」
「なるほど。とにかく今日はもうこれで解散した方がよさそうだね。皆くれぐれも一人で行動しないこと。分かったね」
幻海がまとめ、ひとまずその場はお開きとなった。
「蔵馬」
「未来。どうしたんだ?」
神妙な顔つきで近づいてきた未来に、蔵馬が訊ねる。
「頼みがあるの。一緒に霊界に行ってほしい」
蔵馬とは一度、共に霊界を訪れたことがあった。
幽体離脱といった技術も必要で霊界に一人で行けない未来は彼を頼ったのだ。
「いいけど、どうして」
「コエンマ様に会いたい。ちょっと気がかりなことがあって…。確信は持てないから、まだ皆に言うのはよしておこうと思うんだけど」
これまでにないほど真剣な未来の瞳に、ことの重要性と緊急性を感じた蔵馬。
「わかった。いいよ。今から行こうか」
「ありがとう、蔵馬」
二人は幻海邸に戻ると、コエンマに会うため霊界へ向かったのだった。