long dream@
□死んだら?オドロいた
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遠い昔から決まっていた。
この世界に生まれることも。
彼らとの世界に再び交わることも。
たぐり寄せられるように、君との出会いへ近づいていく。
運命の望むまま。
学校に行けて、おいしいご飯が食べれて、帰る家があって。
当たり前に感じているけれど、実はすごく幸せなことなんだろうな。
ただ、単調な毎日にちょっと刺激がほしい…と思っていたのも確か。
そんな未来の平凡な日常をまるっきり覆す出来事がその日、起きた。
一月のとある晴れた日の放課後。
何の予定もなかった未来は、一人で近所をぶらぶらしていた。
目の前を小さな子供が横切る。
なんとはなしにその子供を目で追うと…
「!!危ない!」
赤信号にもかかわらず横断歩道を飛び出した子供の元へ迫るトラック。
気づいたら体が動いていて、子供を歩道へ突き飛ばしたけど。
「姉ちゃん、避けろー!」
「逃げてー!」
最後に未来が見たのは、トラックの大きなヘッドライトだった。