12/11の日記

02:08
【ボツ小説】 七竜2020-U「十数秒の躊躇」続き
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カシャ、カシャと機械音が聞こえる。


「……ん?」


何の音だろうか。
夢の世界から意識がはっきりしてくると、クーはゆっくり目を開けた。


――カシャリ。


ロザリーが持っていた携帯のカメラ越しにお互いの視線がぶつかる。


「チッ……」


ロザリーは顔をしかめて舌打ちをすると、そのまま携帯電話をポシェットに入れる。


「え、ちょ、なに? なんでカメラ……――」


何だか左肩に違和感を感じる。慌てて振り返ると、クーに寄り掛かるようにして寝ているセージの姿があった。
服越しに感じる温もりと、セージの髪から香るシャンプーの匂いに、クーの頬が一瞬で赤く染まった。


「せっ、せーじ……!? なんで……?」
「クーちゃんが呼んだんじゃないのかい? ボクはてっきり、二人が逢引――」
「違うよ!!」


思わず叫んだ後、クーはロザリーの後ろにも人が居ることに気づいた。


「えっ……何、お前ら、デキてんの……?」
「マジ!? 何で言ってくれなかったの? 俺、いくらでも相談乗ったのに!」


見てはいけないものを見てしまった、と言わんばかりの表情で佇むカナタと、逆にどこか興奮気味に頬を赤らめているミカ。


「あ、え、っと……あのね、その……」


だらだらと嫌な汗が流れているのを感じる。
その時、寄り掛かるようにして寝ていたセージが少し身じろきをした。


「…………?」


とろん、とまどろんだ瞳が、クーを映し出す。
しかしセージは数度瞬きをすると、再び眠りに落ちてしまった。


「えっ、待っ、起きてよ……!!」


ここで吃驚して飛び起きず、再び身を委ねて寝るセージの姿に、一同はそれぞれ納得したように頷いた。


「やっぱりデキてんだな、お前ら……」
「大丈夫! 大丈夫だよクーちゃん! 俺の国、同性婚オッケーだから! 俺も偏見無いし!」
「ハッ! まさかクーちゃん……。もしかして如何わしい薬でも――」
「ちょっ、待っ――ってか、如何わしい薬って何!?」
「BLの世界ではお決まりのアレだよ」
「アレって何……!?」
「クーちゃん……。キミって実はムッツリさんだったんだね……。知らなかったよ」
「だから、何の話してるのー!」




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小説に入れたかったけど、こっちにUP。流石にギャグすぎたの-ω-;

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