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小ネタなどを気ままに
作品ジャンルは様々
予告なく消える場合アリ
◆おそ松さん 一松小ネタ 

「誕生日おめでとう」

猫と戯れていると、ふと横から聞こえた言葉。
そちらを見やれば、一松がこちらに猫缶を差し出していた。
驚きで目を瞬かせていると、彼はしびれを切らしたように舌打ちをし、私の手を取り猫缶を握らせた。

「早く受け取ってよ」
「びっくりしちゃって。まさか一松が私の誕生日祝ってくれるとは思わなかった」
「ケッ、すいませんね。こんなゴミくずがお祝いしちゃって」
「そんな事思ってないよ。凄く嬉しい。……ありがとね」
「……別に。たまたま覚えてただけだし」

一松はそう言うと、ふい、と顔を背けて再び猫と戯れ始めた。


(耳が真っ赤になってるのは)(言わないでおこう)

***

2017/11/24(Fri) 22:42 

◆モブサイコ100 霊幻小ネタ 

「霊幻さんて煙草吸うんですね」
「あ、わり……消すわ」
「いえ、私も吸ってましたから」
「吸ってた?」
「大学生の時に少し」
「あ、悪い子だ」
「友達に無理矢理渡されたんです。何かこう……甘いやつを」
「ふぅん。で、今は?」
「今はめっきり。……就活してたら吸ってる暇なくなっちゃって」
「むしろ吸いたくなるだろ」
「スーツが煙草臭くなるの嫌だったんです。むしろ吸わなくなった方が結構調子いいんですよ」
「俺もやめよっかなぁ、煙草」
「身体には悪いですからね」
「何で身体に悪いもんてこんなに美味いのかね。……ま、仕方ねぇか」
「付き合いますよ、禁煙」
「やだよ」
「禁煙成功者には色々聞くもんですよ」
「じゃあもう一回喫煙者にしてやる」
「え? 何を……ぶっ!?」
「はい、吸ってー吐いてー」
「ちょ、ちょっと! ごほっ……や、やめ……えっほえほっ!」
「あ、濃い? わりぃわりぃ」
「私が吸ってたのは甘いやつですよ! げほっ……うう……」
「今度買ってきてやるよ。一緒に吸おうぜ」
「お酒なら付き合えますけど」
「そんなに嫌?」
「嫌です」
「あっそ」


(酒くらい付き合うか)(そう思いながら灰皿に吸いかけの煙草を押し付けた)

***

2016/11/06(Sun) 21:51 

◆デュラララ!! 赤林小ネタ 

「おいちゃんが君を拷問したらどうなるんだろうねぇ」
「……その時は、死にます」
「死ななくていいよ。殺さないようにするから」
「第一、私拷問されるような事はしません」
「うん、まあそうだよね。君はとてもいい子だよ。でも例えば、そうだなぁ……ある情報屋にとんでもない秘密を握らされてしまったとしようか」
「……」
「それはおいちゃんのいる粟楠会をもおびやかすような情報だ。察しのいい幹部が、情報屋を問い詰めるよりちょっと弱い子にターゲットを絞る。んで、あっけなく捕まったけれどその子は頑として言いたくなくて黙り込む。それじゃあ、次は何をする?」
「……ご、拷問を……する……」
「そうだねぇ。爪を剥がしたり爪先にまち針をゆっくり刺したりして情報を聞き出そうとする」
「う……」
「痛そうだよねぇ。そりゃ痛いよ。それで、さ」
「……」
「昨日あの情報屋さんと何を話していたのかな?」
「……」
「まち針かなぁ」
「ひっ……そ、それは嫌です! 聞いていてあまりにも痛そうで……」
「ちゃんと話してくれればそんな事しないよ。本当の事を話してくれないかい?」
「……その……」
「?」
「──あ……赤林さんの……好きなものとか……聞いてました……」
「……」
「ご、ごめんなさい……」
「……うん、おいちゃんもごめんね」
「え?」
「なーんか変に勘違いしちゃったみたいだ……いやはや参ったね、こりゃ……」
「赤林さん?」
「ん、そういう話なら別に拷問はしないから。大丈夫大丈夫」



(仲良く話してるから)(そういう関係じゃないかって)(思っちまった)

***

2016/08/21(Sun) 22:46 

◆おそ松さん カラ松小ネタ 

「フッ、やっと来たかいカラ松ガール……」
「わっ!!」
「おぉあぁっ!?」
「……えっ?」

「本当にごめん」
「フッ、気にするなカラ松ガール。水も滴るいい男とは、この俺の為にあるような言葉だからな」
「いや、マジ……ごめんなさい……グラサン……」
「グラサンか」
「さ、探す?探した方がいい?」
「いや、大丈夫だ。まだ予備はいくつかあるからな」
「……」
「カラ松ガール、お前には悲しい顔は似合わないぜ。そう、お前には太陽のような笑顔でいるべきだ」
「――あっ、そうだ!」
「?」
「弁償しよう!」
「えっ」
「弁償じゃあれかな……そう、プレゼント!カラ松にグラサンをプレゼントしましょう!あー、でも好みとかあるからこの場合は……奢る!かな!」
「は?え、えっと?」
「うん、そうだ、奢る!今日は私の奢りだ、カラ松くん!好きなグラサンを選ぶといい!」
「え、ちょ、あの、カラ松ガールさん?」
「そうと決まれば膳は急げ!早速レッツゴー!」


(いっぱいあるねー、どれにする?)(女神からのプレゼントとは、まさに俺に相応し……)(早く選んで)(あっはい)

***

2015/12/16(Wed) 21:42 

◆刀剣乱舞 加州清光小ネタ 

「主ってさ、どえむなの?」
「何だい加州くん、SMに興味があるのかい?」
「そうじゃなくてー、敵にぶん殴られてから本気出すのやめなよって事。顔が何個あっても足りないよ」
「傷なら神通力ですぐ治るし大丈夫だよ」
「それはここにいる限り、でしょ」
「……」
「ここから出たら主、頭が無くなっちゃうよ。もうそれくらいのダメージが蓄積されてるもん」
「まあ、ここから出る気はないよ。それだけはわかってほしいな」
「ほんと!? じゃあ、ずーっと俺と一緒にいてくれる?」
「出たら頭無くなるからね。ずっと一緒にいるよ」
「やったー! 主大好き!!」


(一生一緒だよ、主!)(うん)

***

2015/08/09(Sun) 21:57 

◆刀剣乱舞 燭台切光忠小ネタ 

朝起きたら私と燭台切が入れ替わっていた。

「主! 主ー!!」
「起きてるよ燭台切」
「何これ!どうなってるの!?」
「……さあ?」
「主も原因がわからないんだね……いったい何でこんな事に……」
「……」
「……主?」
「……私のせい、かな」
「え?」
「多分これ私のせいだよ」
「主、何かしたの?」
「……うん。……ちょっと恥ずかしいんだけどね、その……」
「?」
「……寝る前にね、燭台切みたいにてきぱき動けたらなぁって思っただけだよ」
「……」
「君って戦も出来るし料理も洗濯も出来るじゃん? 私は女のくせになんにも出来ないからさ。それ故に強く願いすぎて多分こうなっちゃったのかもしれない。ごめんね、燭台切」
「……ふふっ」
「?」
「あはははは! そっか、僕みたいになりたいって思ったんだ! ふっ……あはは!」
「……何笑ってるの」
「ははは、ごめんごめん! そっか、主ってばそんな事考えてたんだね」
「そんな事って……」
「そんな事、さ。確かに僕は戦にも出れるし料理も洗濯も出来るけど、それは君を支える為だからね」
「……」
「君はよくやってくれているよ。怪我をした僕達を治してくれるし、戦に行けない子を励ましたり、短刀たちと遊んだり……人には皆、それぞれ役割があるって君も言ってくれただろう?」
「言ったっけ?」
「言っていたよ。だから僕は、君を支える為に君の為になる事をするんだ」
「燭台切……」
「君は君が出来る事を、僕は僕が出来る事をすればいい。それだけさ」
「……そうだね」
「あ、じゃあ時間が出来たら手伝ってほしいな。その時に料理とか教えてあげられるしね」
「うん。……ありがとう」
「こちらこそ、だよ。僕の大好きな主様」


(……で、これってどうやったら戻るの?)(さあ? 明日には戻ってるんじゃないかな)

***

2015/08/04(Tue) 00:20 

◆ハマトラ ムラサキ小ネタ夢 

「あら、見てムラサキ。期間限定ですって」
「……」
「買いましょうよ。ここ入れるわね」
「お前なぁ……」
「何?」
「買い物の邪魔をするなら帰れ」
「まあひどい。私はナイスやはじめにも食べさせてあげようと思って買いましょうよって言っただけなのに」
「ただでさえ予算がカツカツなんだぞ。余計なものをぽんぽん入れるな」
「はーい」
「まったく……」
「そういえばムラサキ、今日の夕飯は何かしら?」
「ああ、今日は珍しくキャベツが安かったからな。ロールキャベツにでもしようかと思う」
「勿論、トマトソースよね?」
「ああ」
「良かった。ホワイトソースなんて言ったら今ここであなたをぶち殺していたところだわ」
「公共の場で物騒な事言うなよ」
「だって、ロールキャベツにホワイトソースって邪道じゃない?」
「ホワイトソースもそれはそれで美味いぞ」
「あら? ムラサキ、今何て?」
「邪道もそれなりに美味いと言ったんだ。何なら、今からホワイトソースに変更して試してみるか?」
「……うふふ、面白い事言うのね。いいわ、その提案に乗ってあげる」

(あら美味しい)(当たり前だろ。邪道にも邪道なりの美味さがあるんだ)(……まあムラサキの作ったやつじゃなきゃ絶対食べなかったけど……)(? 何だ?)(いいえ、何でも)

***

2015/04/17(Fri) 23:18 

◆ハマトラムラサキ小ネタ夢 

「──マスター、私にもコーヒーをくださいな」
「ん?ああ」
「あっ、マーブルさん!」
「久しぶりね、コネコ。元気にしてる?」
「はいっ!」
「……お前か」
「こんにちは、ムラサキ。隣、いいかしら?」
「ああ」
「ほら、特製ブレンドだ。味わえよ」
「ありがとう、マスター。……うん、美味しい」
「それで、何か用か?」
「あら?用事がなければここに来てはいけないのかしら?」
「そうは言ってない」
「そう。それなら別に理由なんていらないわね」
「……お前は、何か理由がないとここには来ないだろう。俺はお前の本来の目的が知りたいだけだ」
「……知りたい?」
「ああ」
「どうしても言わなきゃダメ?」
「……ああ」
「うーん、どうしようかしら」
「……」
「うふふ、そう怒らないでムラサキ。あなたが面白い反応するのが悪いのよ?」
「──御託はいいから用件を言え」
「あら怖い。そうね、じゃああなたの堪忍袋の緒が切れる前に言っておきましょう。──私は、あなたに会いに来ただけなの」
「……は?」
「ゆっくりお茶を飲みながら、あなたの顔を見てあなたと話したかっただけよ」
「……」
「ただ、それだけ」
「……驚いたな。お前は何かあれば、俺達に依頼の用件だけを話してさっさと帰っていくだけだったじゃないか」
「そうね。最初は扱いづらい探偵だから話すのも面倒だったんだけど、最近はあなたと話してるととても面白いの」
「からかい甲斐があるから、か?」
「うふふ、よくわかっているじゃない。ほら、話しましょうよムラサキ。私はあなたの事がもっと知りたいわ」

***

2015/03/18(Wed) 22:26 

◆ムラサキ小ネタ夢 

「こんにちは」
「! マーブル……」
「怪我したって聞いたからお見舞いに来たわ。これは差し入れよ」
「……ああ、ありがとう」
「まったく、あなたも大変ね。何を想って敵の本拠地なんかに赴いたのかしら……そんなに切羽詰まっていたの?」
「……」
「まあ、あなたが無事ならそんな事どうでもいいわ」
「すまない」
「謝らなくていいのに。あなたが素直じゃない事くらい、私だってわかってるつもりよ。……それよりこれ、あなたに教わってから作ってみたのだけれど味見をしてくれないかしら?」
「手作り、なのか?」
「ええ」
「……」
「……別に変なものは入れちゃいないわよ」
「いや、そうじゃない」
「?」
「お前が手作りしてくるなんて意外だな、と思っただけだ」
「あら、惚れ直しちゃった?」
「ああ」
「……」
「……何だ」
「ふふっ……うふふ、なぁに?今日はやけに素直じゃない」
「別に、いつも通りだろう」
「うふふ、やっぱり病気になったり怪我とかすると人って弱くなるのね。面白いわ。ほらほらムラサキちゃん、お口あ〜んしてね〜」
「おいやめろ!お前はすぐ調子に乗って……!!」
「──ムラサキ、往診の時間だが調子はどう……」
「あらレシオ、こんにちは」
「レ、レシオ……!」
「……すまない、邪魔したな。またあとで来よう」
「レシオ!?おい何を勘違いしてる!レシオーー!!」

2015/03/18(Wed) 20:26 

◆Fate/sn ランサー小ネタ夢 

「なあ」
「うん?」
「よく毎日食ってて飽きねぇよな。それ」
「何を言いますか! こんなに美味しいから毎日食べてるんでしょ!」
「ふぅん、そんなに美味いのか?」
「当然! なんたってこの輪っかは甘いからねぇ。生地はサクサクだったりふわふわだったりもちもちだったり……」
「へぇ」
「こらランサー、自分から聞いといてその反応はないでしょ。いい?この輪っかはドーナツっていう名称で……」
「だー! もうわかった! わかったから力説しながら顔を近付けんな!」
「おっとごめん。つい力が……」
「ったく……。つーか、甘いなら食い過ぎんなよ」
「大丈夫。一日一個って決めてるから」
「いや、それにしてもな……」
「えっ……ちょっと、何?」
「んー……」
「ら、ランサー……?」

むにぃ

「はへ?」
「──お前、もしかして太ったか?」
「……は?」
「ちょいと肉が付いてきて心なしか丸くなったような気がするんだが……まあ、気のせいだとは思……いでででで!!」
「うふふふ。ランサーさぁん、ちょぉっと直球的すぎるんじゃありません?もっとこう……オブラートに包むように言ってくださらないかしらぁ?」
「こ、心なしかって言ってるだろ! 気のせいかもしれないって言ってるだろ!!」
「それでも直球はないんだよランサー」

***

2015/01/14(Wed) 12:48 

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