テニスの王子様

□怪異1
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それは、日常に紛れ込んだ非日常。




「暑・・・。」



「財前ー暑い暑言うてたら禿げんでー」




「そうなん!?」




「謙也!金ちゃんに変な嘘言うんじゃなかとね!」




「小春ー!」




「ユウくーーん!」




「ちゃんと練習しぃや・・・」




「ムン・・・」




「白石、諦めぇや・・・」




それは、いつもの光景のはずだった




「はぁ、ほら、もう片付けんで」





「なぁ、白石ぃ」




「金ちゃん?どげんしたとね?」




「い、いつもの交差点通るん・・・?」




金太郎は、縮こまりながら、白石に尋ねた




「通るけど・・・どないしたん?」




白石は、優しく微笑みながら聞き返した




「あんなぁ、クラスの女子が言ってたんや。あの交差点、"連れて行かれる"って・・・。」




「そんなん、只の噂や「・・・俺も知ってますわ」財前?」



忍足の言葉を遮り、財前が口を挟む




「誰に連れて行かれるとね?」




千歳が二人に聞くと、二人は口を揃えた




「「通りゃんせ」」




物語は、始まりを告げる
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