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□第5話
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部活の帰り道にペンギン公園を通ったんだ
急に池の方に光りがみえた....
そこには...
「目玉がひとつのおばけが池からぬっと...」
「うわー!!!」
『亮...』
夏休みに入ってからのサッカー部の練習中。休憩のときふと同級生の男子が怖い話をもちかけた。
椿は平然と話を聞いていたが、亮のあまりにでかい叫び声に耳をふさいだ。
「あはは!亮サイコー(笑)」
「なー?話がいあるわぁー」
「ダァー!人をネタにすんなぁーー!!」
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『あっはは!おまえほんとこわいのとかだめだな(笑)』
「もういーだろ!」
夕日が輝く帰り道また笑い出した椿に亮はすねたようにそっぽをむいた
「椿くーん!」
正門から出ようとしたとき後ろから椿を呼ぶ声に振り返ってみるとそこには桜と知世たちがいた。
「椿くんたちもいま帰り?」
『そうだよ』
「ちょうどいいや!椿くんたちも一緒にいかない?」
「どこにだ?」
「ペンギン公園!」
「「え"、/ほぇー」」
奈緒子が楽しそうにいった言葉に桜と亮は顔をひくつかせた。
『もしかして池の近くにでた幽霊をみに?』
「そうだよ!椿くんも知ってるの?」
『ちょうどそのことで話してたからさ。実際みたってやつがいたし。』
「ほらやっぱり!」
「柳沢もみたのか?」
「うん。だからこれからみんなで確かめにいくの」
亮はそれを聞いて青ざめた。椿は亮がこんな感じなので一応心配する気もあるのでいくか一瞬迷ったが...
「椿くん!」
『うおっ!どうしたさくら?』
急に飛びついてきた桜に椿は首をかしげる
「椿くんも一緒にきてぇー」
『......わかったよ』
泣きそうな顔をしながらいった桜に、椿はやれやれと肩をすくめた。結局桜には甘いのだ。
「.....」
静かに立ち去ろうとするのが一人..
『亮^^』
がしっと満面の笑顔をうかべて亮の肩を掴んだ椿。
「はなせ椿!」
『おまえもいくぞ』
「いやだ!おまえだけいけよ、俺は帰る!」
『俺だけいってもつまんないだろ。』
「そんなの知るかッ!」
『おまえ連れてけば楽しそうだし。いくぞ〜』
「たすけてーッ!!」
「「「...(苦笑)」」」
ズルズルと亮を引きずり歩く椿。その光景を桜たちは苦笑しながら見ていた。