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□第3話
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「椿、さくら!」
「椿くん、さくらちゃん!」
カードを封印した椿たちのもとに知世たちが駆け寄ってきて
桜が『翔』のカードを見せるとふたりは歓喜の声をあげ喜んだ。
「よぉこのカードが怪我してるってわかったなぁ」
「夢を見たんだ、昨日。鳥さん怪我して痛そうだった。
だから、このカードさんのことかなって。」
『そうそう。俺も昨日さくらと同じ夢見てたからビビっしww
でも、声は聞こえなかったみたいだけどな。』
「こえ?」
『あぁ、たぶん『翔』だろうな。"いたい " "たすけて"っていう声が聞こえたんだ。』
ねぇーと顔を見合わせて笑うふたりに、ケロちゃんは真剣な目でふたりを見つめていた。
「(予知夢か..さすがあの本を開けて『封印の獣』であるわいを目覚めさした娘や...
思ったよりすごい魔力の持ち主やでさくら..
椿からはさくら以上の魔力を感じる..
それにその能力...。やっぱお前はツバキの生まれ変わりなんか?
こりゃひょっとすると...。)」
ふたりの魔力の強さにケルベロスは驚き、椿には昔の自分の友と重ね合わせた。
そして、このふたりなら...ケルベロスはあることへの期待をもった。
「ケロちゃん。このカード治してあげられる?」
「名前書いてこの本の中に入れてみ。」
本の中に入れてあげると、本は光を放ちカードはすっかり元通りになっていた。
「このカードはどんなことができるの!?」
「まぁ、やってみ。」
「『『翔!!』』」
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「『わぁーー!!』」
桜は杖から羽が生え、椿は背中から翼が生え、
その夜は空から眺める夜景を楽しんだのだった。
end--