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□第3話
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夜--



「今日の衣装は、鳥さん捕獲に合わせて羽をイメージしてみました。
ケロちゃんもおそろいで。」


「わーい!」



昨日のリベンジにきた椿たちは、いつも通り知世お手製の服に着替えていた。
今回はケルベロスの分も用意されており、ケルベロスは嬉しそうにしている。



「椿くんにもありますのに。」


『あー、いや、俺はいいんだ。あはは;;』



残念そうに頬に手を当て眉を下げて言った知世に、椿は苦笑いするしかなかった。



「しかし、大丈夫なんか?椿、さくら。
手持ちのカード三枚やと『翔』を捕まえる魔法にはならんで?」


『うまくいくかなんてわかんねぇけど、
やってみるっきゃないっしょ!なぁ、さくら!』


「うん!絶対大丈夫だよ!」



心配そうに言うケルベロスにこたえ、互いに笑い合ったときだった..




ゴォオオオオオオ!!



「来た!」



そこに昨日の鳥が現れた。



「きゃぁぁあああ!!」



風が吹き荒れ飛ばされてしまった桜。



「さくらちゃん!」


『さくらッ!!...樹々よ!緑に覆い茂りかの者を助けよ!..『樹』!!』



ドサッ..



「ナイスや椿!」


「ありがとう!」




椿は『樹』で受け止めそのまま桜を下におろした。



『さくら、ここからは頼むぞ。』


「うん、わかった!」



パチンッ!



目を合わせ頷きあった二人はハイタッチをかわした。



「『跳』!」




ぎゅっ...



「こわがらなくていいの、ね?」



桜は『翔』に飛びつき、ぎゅっと抱きしめ優しく声をかける。




ピルルル...



「やっぱり、怪我してたのね..」



すると、あばれていた『翔』はおとなしくなり桜は、『翔』の右足の怪我に気づき杖をあてると『翔』は光を放ち小さくなった。




シュウーー...ぱふん!



『さくら!』



『樹』の上に落ちてきた桜に駆け寄った椿は
桜に擦り寄っている『翔』をみて微笑み頭をなでた。



『よかった..。もう大丈夫だからな。』




ピルルル..



"ありがとう"



気持ち良さそうに目を閉じた『翔』は、椿の手に擦り寄ったあとカードに戻っていった。
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