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□第3話
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椿side--
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ピルルルル...ピルル.....
ポタッ..ポタッ..
『どうしたんだ..?...けが、してるのか?..』
ピルルルル...ピルルル...
"いたい...."
"たす..けて...."
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ピピピピッ、ピピピp..ガチャッ
『夢..か、...。』
今のは、なんだったんだろ..。
声が聞こえた...."たすけて"って
もしかして、さっきの子は...
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ピーーーッ!
「しゃっ!ナイス椿 !」
『亮ナイスアシスト!』
俺が蹴ったボールはキーパーを抜きゴールネットをゆらした。
「どうかしたか?」
『え?』
「いや、なんかいつもみたいに元気じゃねぇじゃん?」
首をかしげ言ってきた亮。俺の親友だ。
今朝みた夢と『翔』のことが気になって少しぼーっとしてたら亮に話しかけられた。
見て気がつくようなそんな素振りは見せたつもりはなかったが、
そんな些細なことに気づくなんて..
『...そんなことねぇーよ。』
「そうか?ならいいけどよ!」
それがちょっと嬉しくて俺は小さく笑った。
そんなときだった。
ゴォォォオオオ‼
「うわっ!なんだ!!」
『!?』
ピルルルル...
" いたいよ.... "
サァーーー...
「なんだったんだ、今の風。」
『....。(今の声は、夢の...。)』
やっぱ関係してんだな...。
俺のあの夢と...。
もしかして、あいつは..。
椿side end--