壊してしまおうか
□死にたがりV
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クラスでは俺の喋る言葉一つ一つで呆気ないくらいみんな笑ってくれた。
俺は人気者だ。俺は一番だ。
そんな優越感に浸ったのは、ほんの少しだ。
みんなに好かれようと愛想笑いをして、ジョークを飛ばし、笑われ、
成績優秀で、教師にも好かれ、体育のどの授業でも成績は上位の俺を見て、
完璧と言われる事はよくあったが、
やっぱり上には上がいるものだ。
この世は弱肉強食。
俺にだって弱点くらいあるものだ。
俺は心が弱い。認めたくはないが。
みんなに喜んでもらえるなら、それならなんだってした。
急かされるままに、ひょろひょろした明らかに体力のない男子の足をあからさまに引っかけ転ばせたり、
急かされるままに、ロングヘアの雰囲気が暗い女子の頭に水をぶちまけたり、