短編
□職業体験
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「「こーーんにーーちはーーーっ!!」」
此処は幼稚園
今さっきの声は七音と祐樹から発せられたものだ。
『…………』
そんな二人をただ引いた目で見つめるのは…
龍馬「あ、あいつら…だ、大丈夫…なのか?」
臨花「うぅむ…売女め…ああ、勇馬様のトコに行きたかった!」
龍馬「俺だって融と一緒に居たかったッつーの!」
悠派「………つまんねー(ユウリと一緒が良かったな)」
上から龍馬、臨花、悠派の3人である。
此処の幼稚園は
4組あって
今七音達のグループは1組にいるのだ
5人ずつそれぞれの部屋に入っている。
1組…七音、龍馬、臨花、祐樹、悠派
2組…勇馬、融、煉人、悠里、結良
3組…陳、佑佳、仁王七音、赤音、瑠樺
4組…佑也、ラン馬、丸井臨花、来夢、朱恵衣李
というグループになっている。
これを決めたのは、勿論正樹と達樹であり、
大半は達樹が決めたのである。
龍馬「あんのクッソタッキーめ…
融とノミ蟲を同じグループにしやがって!
もし融に何かあったらどうしてくれんだよっ!!」
龍馬は相当ご立腹の様だ。
と、その時-----
七音「あーーっ!龍馬!」
祐樹「後ろっ!!」
龍馬「へ?」
ガン☆
鈍い音が響き渡る
龍馬が後ろを振り向いてしまった。
その反動で
龍馬の膝に躓きこけそうになっていた子供の頭がぶち当たったのだ。
勿論そうなるとは七音達も思っていなかった。
子供は龍馬の方へ向かっていた。
が、途中でつまずき体が前へ傾く
それを観た七音、祐樹が危ないと龍馬に言ったのだ。
が、タイミング悪く振り向いた龍馬の膝に子供は激突してしまいそして…
「うぁあああああぁああああ〜〜〜ん!!」
泣き叫ぶ。
一斉に龍馬に視線が向けられる。
すこし動揺し、おどおどし始める龍馬。
七音「あ〜あ」
祐樹「やっちゃったな…」
憐れんだ目で見てくる七音達に龍馬はたまらず
龍馬「はぁあっ!?俺のせいなのかよっ!?」
七音「あーあ泣かせちゃった」
祐樹「龍馬、責任取れよ」
龍馬「はぁっ!?意味解んねーって!オイ!」
七音達はさも残念そうに…その場を去った。
臨花達は巻き込まれたくなくて逃げるように去って行った。
龍馬「……えっ…ま、マジ…で…?」
「うぁああああああああ〜〜んんん」
龍馬「!!あ〜〜〜っ!!な、泣くなよオイっ!!(子供の相手得意じゃないのに…ど、どうしよう)」
内心びくびくの龍馬でした。